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第13回 2005年3月13日(日)
『やけ酒・祝い酒??倉富宣考の巻』
やってしまった…。
中学生の卒業アルバムの様な事を。
「抱かれたい男、恋人にしたい男」ランキング。
その時の女優陣や女のスタッフさんが、男優陣に投票をする。
予想以上に真剣に、順位を考える女性陣。
例えようがない程の盛り上がりを見せた。
ソレは、昨年夏[BRANDED MEMORY]の頃のお話…。
始めに発表されたのが[抱かれたい男]。
この順位、下位の人間を傷つけまいと、14人中5位までしか発表されないシステムだった。
まぁ言うならAクラス発表だ。
第1位、舘田宏樹!!
第2位、井原健!!
第3位、海老澤暁!!
第4位……
自分の名前が呼ばれないかドキドキしながら発表を待つ男性陣。
……ちょっと待て。
その中に一人いた。黙々と酒を呑み続ける男が。
[倉富宣考]、通称トミィ
私「トミィ〜、どぉしたの?」
トミィ「…どぉせ呼ばれねぇもんよ。俺の名前なんて。」
ネガティブだ。
私「まだわかんないよ〜!」
トミィ「いや、呼ばれねぇよ…。」
くらい。くらすぎる。
第4位、松下浩之!!
トミィ「な?」
私「まだあと1枠残ってるよ!!」
トミィ「…無理だよ。」
第5位、尾本貴史!!
あ、……呼ばれなかった。
しまった。
トミィ「…すいませーん、熱燗1本。」
はっ!まだお酒、全然残ってるのに追加しやがった!!
これはマズイ。やけ酒モードだ。
私「あぁ〜トミィ今回、初出演だもんね。
まだみんなトミィの事、あんまり知らないから…」
トミィ「そぉだね……。」
ローテンション。
フォローの甲斐なし。
トミィは、知り合いが誰も居ない状態でオーディションを受け、選ばれた役者さんだった。
常連客演さんの多いふれる〜じゅの中、初出演でまだ現状に馴染んで役者さんの一人だった。
私も、トミィのキャラクターを把握していなかった。
(あぁ、ヘコませちゃった(>_<))
美味しい酒の肴になるこのランキングに、盛り上がり過ぎた自分を、少しダケ反省した。
だけどランキングは容赦なく続く。
次は[恋人にしたい男]だ。
第1位、海老澤暁!!
第2位、松下浩之!!
既に4本目の酒を空けるトミィ。
私なら泥酔の量だ。
しかし酒の強いトミィ。
冷静なまま呑み続ける姿が、より一層哀愁を漂わせる。
第3位、舘田宏樹!!鬼久保尚士!!同着。
これまた、しまった。
3位が同着だ。
急遽、残る席がただ1つになってしまった。
トミィ「……。」
私「……。」
もはや声をかける勇気もない私。
手に汗を握る。
第5位、尾本貴史!!
……あ。
私はおそるおそる隣を見る。
クイッ。
あ〜また1本空けてしまった〜〜〜。
トミィ「…すいませーん。もぉ1本。」
(コレはもぉ、付き合うしかないな。)
私「すいませ〜…」
オチョコを1つ追加しようとした、その時だった。
第5位、同着!倉富宣考!!
……トミィ〜〜〜ッ☆☆☆
そりゃあもぉ、声にならない程の喜びだ。
まるで自分の名前が呼ばれたかの様に、私のテンションは上がった。
輝いた目で隣を見る。
トミィ「すいませーん、もぉ1本。」
……へ?
頼んでいる、前と同じペースで。
まだ残っている酒を片手に、6本目を…。
私「あれ…?トミィ、やけ酒してたんじゃないの?」
トミィ「ん〜?だ〜か〜らぁ、次からは〜、祝い酒☆☆☆」
あ、
……返せ、気を使い続けた今までの時間を。
呆気にとられる私の横で、人が変わった様にテンションの高いトミィ。
そして周りには、1度も名前を呼ばれず、やけ酒を始める男達。
あぁ、さっきまでの盛り上がりはいずこへ…。
私は強く思った。
このランキング、二度とやるまい。
この日の呑み代は、みんなのやけ酒・祝い酒のおかげで、いつもの倍近くに跳ねあがった。
余談。
このランキング、実は女性陣もやっていた。
その頃の私は、娼婦の役をやっていたにも関わらず、[抱きたい女]ランキング見事Cランク入りを果たした。
こっちがやけ酒したい気分だ。
ちくしょう。
やはり二度とやるまい。
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