ノリオとシミズ。
カネヒラ財閥の当主カネヒラノリオと、その秘書シミズ。
出番こそ多くないが、物語の芯を揺さぶる大切な役。
アオイ嬢のパパでもあるカネヒラ会長は、前回から引き続き[井村 倫教さん]が演じてくれます。
私達の周りでは数少ない、本物の大人の演技を出来る役者さん。
演出の「スマートに紳士的にお願いします。」も「そこは極悪な社長風で。」も、あっさりさっくりこなしてくれます。
所属劇団[ロストキッズ]では、チャンバラまでやるというのだから、その幅の広さは図りしれない。
しかし普段の井村さんは、スマート紳士も極悪社長も侍魂も…欠片も感じられない。
いたって可愛い兄様だ。
驚いたマスオさんの真似をするキャン×キャン(芸人)と同じ位可愛い(…何人に伝わるんだろ。)
…と言うより、そのマスオさんポーズ(わからない人は本番後私に言って下さい。やります。)をしている井村兄さんをよく見かける。
別に本人は驚いてる訳じゃない。そもそも普通の人間はあんな驚き方しない。
そんな可愛い井村さん。
3年前、カネヒラの「問題ない」という台詞を「ノォープロブレェム♪」と当たり前の様に翻訳した。
またその台詞の吐き方が、カネヒラ財閥に似合うどっしりした言い回しで、周りの役者達に大ヒット。
ええ、必死でマネしました。
いつも稽古場内どこかしらで聞こえる「ノープロブレム」。
自分の台詞じゃないのに「ノープロブレム」。
問題あっても「ノープロブレム」。
駄目じゃん。
会長の秘書シミズ役には、劇団の男爵[大橋 公之]。
秘書なのに男爵。男爵なのに秘書。
男爵の秘書がいるノリオ、何者だ?王様?
普段からシミズの様に、気が利き仕事が速い、痒い所に手が届く。そんな大橋男爵です。
今回、男爵は随分演出に誉められる。
演出「おぉ〜大橋イイね!」
男爵「…へ?」
演出「うん、大橋。その調子でいこう!」
男爵「…へ?は??」
今までの公演は、ダメ出しに追われていた男爵。自分の何がそんなにイイのか、理解していない。
でも演出がイイっつってんだから、イんだ。
そんな男爵、今回の稽古一つ目のダメ出し。
演出「お前…身体……動けなくなってる?」
男爵「……う゛」
立ち回りの多いこの作品。立ち回りのメインは、エイジとシミズ。
要するに、コースケとのバランスが良い、かつ立ち回りの出来る男爵だからキャスティングされた、うってつけの役だったんだ。
立ち回りが出来てこそのこの役…。
男爵「すみません…自主トレしてきます…。」
稽古場の隅っこで、男爵キックやら男爵パンチやら、一人で何やら色々繰り広げる男爵。
本番にはムキムキ男爵に変身っ☆……しないだろ〜なぁ、アイツ…まず、太れないもんなぁ…羨ましいなぁ。
《写真》
カネヒラ家の夕食風景。
井村兄さん、飲み屋でライスを注文。
ほっけをオカズにご満悦。
隣の男爵、あまりに旨そうに食す井村さんを眺める。
男爵「すみませ〜ん、ライスもぉ一つ下さ〜い!」
我慢できなかった。
男爵「美味いっすねぇ!」
井村さん「美味いなぁ…これダケで三杯はいけるなぁ、ライスおかわり!」
男爵「あ、枝豆もありますよ!」
井村さん「お、ほんと!?良いねぇ♪」
ほっけと枝豆で満足。
カネヒラ財閥は意外と粗食の様だ。
投稿者 frais-rouge : 2007年05月11日 11:12
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