親子(2)。
今回こそ本当の親子(役)。
初演からふれる〜じゅに客演してくれている多舞タカシさんと、チビ。
父親役の多舞さんは最近ちょくちょく[おじいちゃん]と呼ばれている。
今回は[地ベタ役者]が、6〜7人います。
地ベタ役者とは…その名の通り、地ベタに座っての演技がある役者。
たった今、私が勢いで付けたセンスある名前(苦)
1公演で、1時間弱は地ベタだろうか。
地ベタシーンを稽古する日は、3〜4時間座りっぱなしだ。
多舞さんもその一人。
地ベタシーン終了後、立ち上がる多舞さんは毎回おじいちゃんだ。
「あいたたたた…た」
(もはや介護されないと駄目だろ)と思わせる程、老年化が進んでいる。
おじいちゃんは、悲しい事に6〜7人のうち、多舞さんのみだ。
そんな多舞さんを見つめるみんなは、あんまり可哀想で涙が出そうだよ。
多舞「一日2分にして下さい」
…本番、乗りきれない。
演出「ここの台詞、変えようって話したよね?」
多舞「…え?初めて聞きましたが。」
演出「昨日、多舞さんの方から変えようって!…あぁ、呑みの帰りだったから…(涙)」
多舞「ハイ、マッタクキオクニゴザイマセン。」
酒を呑むと記憶が全て飛ぶ得意技も健在で、おじいちゃんっぷりに拍車がかかる。
更に演出と真面目な話をしている時。
「はい」と返事をしようとした多舞さんは、「はい」とばかりに頷きながら、こう言った。
「ノー」
とうとう日本語を忘れてしまったよ。
そして英語の使い方も間違えちゃってるよ。
ん…コレは、おじいちゃんとかそういう問題なのか?
そんな多舞さんとチビが親子です。
いや、親子じゃない。おじいちゃんと孫です。…いやいや親子です。
演出「本番までに若がえっといてね?」
多舞「ハイ、ドリョクシマス。」
まだ30代前半の多舞さん。
中学生のお父さん役をやるために…若返りを指示された。
同情の言葉すら見つからない(涙)
《写真》
ぎこちないピース姿は、演技だから。
芝居中[親子を私が写メで撮る]という演技がついていたのですが、カットになったので載せちまえと…。
投稿者 frais-rouge : 2006年12月15日 11:32
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.frais-rouge.com/mt/mt-tb.cgi/358
コメントしてください